削除されない=誤配信ではない?
雑記:国内PSストアはIARCのレーティングに対応に対応したのか?
Dragon Audit
突然ですが、先月PSストアに登場したとある作品に注目しています。
そのタイトルはPS4「Dragon Audit」。
この作品は古典的なポイント&クリック型ゲームに触発された、パズル要素などもある3Dコメディアドベンチャーゲームです。
注目していると言ってもゲーム内容や「表紙に描かれた竜の女の子、ゲーム内と全然違くない?」といった事に惹かれているわけではありません。
ではどこに注目しているのか…、それは本作のレーティングです。
ゲームのレーティング
ゲームのレーティングは作品の表現内容を審査して、その作品をプレイするのにふさわしい年齢区分を表示する取り組みです。
その作品にどういう表現が含まれているか、対象年齢が幾つなのかといったことが、レーティングを見ることで確認出来ます。売る側も買う側にも利点があるシステムと言えるでしょう。
国内には日本におけるゲームの対象年齢などを審査するCERO(特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構)が存在します。
PSストアではCEROレーティングの取得が義務付けられており、PSPlusのフリープレイ枠を3年半以上不法占拠し続けるサイバーテロリストこと「スライド&ゴー」ですら、CEROを取得しています。
話を戻して「Dragon Audit」のレーティングを見てみましょう。
ちょっと小さくて分かりにくいかもしれませんが、本作はCEROではなくIARC汎用レーティングを取得しているのです。
IARCとは
IARCとはInternational Age Rating Coalitionの略。
こちらはデジタル配信されるゲームコンテンツのレーティングを目的として、各国のレーティング機関によって設立された国際組織です。
IARCの審査は開発者がアンケート形式で表現内容を回答し、それを各国の世界基準と照らし合わせることで年齢区分を決めるという簡素なプロセスで行われます。
また1回の審査で世界中で使えたり審査費用が無料であるなど、CEROと比べてメーカー側の負担が少ないのが特徴と言えるでしょう。
ちなみにmicrosoft store(Xbox)、ニンテンドーeショップ(Switch)はIARCレーティングでも販売することが可能
誤配信ではない?
国内PSストアは原則CEROレーティングを取得することを義務付けてはいるのですが、実を言うと過去にIARCレーティングのみの作品(「Mecho Tales」「ダンスファイター」)がPSストアに登場した事があります。
ただしこれらの作品は配信開始からすぐにストアから削除されてしまいました。
上記Automatonの記事にて、メーカー側が”CEROレーティングが必要であるにも関わらず、取得していなかったため取り下げられた”と回答したとの事から、手違いで一時的に配信してしまっただけのようです。
ですが今回紹介した「Dragon Audit」は2021年4月15日にリリースされており、記事投稿現在も削除されることなくPSストアに存在し続けています。本作も同様に誤配信だったならばとっくの昔にPSストアから姿を消しているでしょう。
これは国内PSストアもIARCレーティングのみで販売出来るようになったという事なのでしょうか。
IARCでいいとおもう