ととねこのゲーム紹介所・第24回 Switch/PS4/PC『フェノトピア』【レビュー・感想】

無視できない点もあるが個人的には傑作だと思う

スポンサーリンク

ととねこのゲーム紹介所・第24回 Switch/PS4/PC『フェノトピア』【レビュー・感想】

  • 突如消えてしまった村人たちの謎を追うために、主人公の少女「ゲイル」がバット片手に大冒険の旅に出る探索アクションゲーム
  • 英語版タイトルは「Phoenotopia: Awakening」。Awakeningという点から察せる通り、フェノトピアのストーリーにおいては序章に当たる作品
  • 元々は2014年に公開された、フラッシュを用いて作られた作品のパワーアップ版
  • 制作期間は6年
  • タイトルの”フェノトピア”は「フェニックス」から「フェノ」、ユートピアから「トピア」を取ってつけられている
メーカー
Cape Cosmic/フライハイワークス(ローカライズ)
ジャンル
探索アクション
価格
  • Switch/Steam版:2,000円
  • PS4版:1,980円
各ストアのDL版販売ページ
任天堂の公式オンラインストア。「フェノトピア ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
小さな農村からはじまる、目覚めし少女の大冒険。 【フェノトピア】ゲーム紹介 「フェノトピア」は、主人公の少女「ゲイル」を操作し、「流れ星」の出現とともに、突如消えてしまった村人たちのナゾを追うため、大冒険の旅に挑む、2Dサイドビューアクションアドベンチャーです。 ゲイルは倉庫で見つけたバットを片手に、大冒険の旅を始...
奇想天外、波乱万丈の大冒険へ! 名作古典にインスパイアされた、アクションアドベンチャー。 様々な町やダンジョンを冒険し、悪を倒して家族と仲間を救おう!

xbox版は2021年8月25日発売予定↓

Windows 10、Xbox One 向けの Microsoft Store からこのゲームをダウンロードします。スクリーンショットを確認し、最新のカスタマー レビューを読んで、フェノトピア(Phoenotopia: Awakening) の評価を比較してください。

 

ストーリー

フェノトピアの歴史は暴力と破壊が渦巻く戦乱の時代から始まる。
都市を消滅させるミサイルや命を蝕む生物兵器、必要以上に進化してしまった化学兵器などを用いた世界大戦により、地球は変わり果てた姿になってしまったのである。
そんな中、人類は人工神「フェニックス」を生み出しその圧倒的な力により大戦を終わらせることに成功する。しかし時すでに遅く、地球は生物が存在出来るような環境で無くなっていた。

そこで人類最高の意思決定機関「終焉の議会」は人類存続のため地中に巨大な空間を作りそこに避難、再び地表に出られる時が来るまで人類はそこで眠るという施策を実施した。
大戦から数世紀が過ぎ、命を吹き返した地球で人類は再度文明を気付き上げていった。世界は新しく生まれ変わったのだ。

そして今、歴史を動かす物語が再び始まろうとしている…。

 
本作の主人公はパンセロ村の孤児院で暮らす16歳の少女ゲイル。
孤児院の院長に遊びに出かけている子供たちを晩御飯までに連れ戻してくるよう頼まれた彼女は、村の東にある森へ向かいます。森の奥に着くと子供たちが更に奥にある寺院に隕石が落ちたと騒ぎ立てていたので、ゲイルが代わりに寺院の中に入って確認する事に。

様々なギミックや敵を対処しながら到達した寺院の奥で、ゲイルはゴーレムと呼ばれるロボットの壊れた頭を見つけます。
とりあえずそれを回収して寺院入り口で待つ子供たちと合流、村に帰ろうとしたのですがその瞬間に大事件が発生。遠くに見えるパンセロ村上空に巨大なUFOが出現し、村に強烈な光を浴びせて去っていったのです。

ただ事ではない雰囲気を感じたゲイルと子供たちは大慌てで村に帰るものの、村人の姿はどこにも見当たりませんでした。
取り残されたゲイルと子供たちは、先ほど手に入れたゴーレムの頭とUFOに何かしらの因果関係があると考え、唯一の手がかりであるゴーレムを修理出来る科学者を探すという結論に至ります。

全員が村を離れるわけにはいかないので、最年長であり身体能力も高いゲイルが代表して冒険へ旅立つことになるのでした。

 

…といったように、パッと見ではほのぼのとした作品なのかなという印象を持たれる方もいるかと思いますが、実は世界が激しい戦いで一度崩壊したポストアポカリプスものであり、ファンタジーやSF要素を含んだ壮大な世界観の作品となっています。

当初の目標であるゴーレムの頭を修理するために波乱万丈な冒険を繰り広げながら、その中で旧文明を思わせる遺跡や残滓に触れていき世界の秘密が明らかになっていく…という、非常にワクワクするシナリオが展開され、個人的には非常に楽しめました。

ととねこ
ただし本作はあくまで序章であって、ストーリーが完全に解決するわけではない点には注意しましょう。

 

「リンクの冒険」「洞窟物語」リスペクト

本作はいわゆるメトロイドヴァニア的な探索要素のある2Dアクションアドベンチャーです。
制作陣が開発にあたって「リンクの冒険」「洞窟物語」などを参考にしたと語っており、それらの影響を強く感じる部分が幾つかあります。

例えばフィールドマップでは敵シンボルと接触すると戦闘マップに移行する。これは「リンクの冒険」と思い起こさせますね。



素晴らしいピクセルアート・アニメーション

フェノトピアを語る上で最初に触れるべきは、美しいドットによるローケションとなめらかなドット絵アニメーションでしょう。

活気ある街や薄暗い洞窟の中、過去の大戦の痕跡を伺わせる荒れ果てた地にオーバーテクノロジー感満載の未来的な施設など、様々なロケーションが細かく描き込まれたピクセルアートで表現されています。

 

 
ドット絵のアニメーションがまた素晴らしく、生き生きとした感情豊かな動きを見せてくれます。

 
特に主人公ゲイルには様々なアニメーションパターンがあり、そのどれもがなめらかで開発者のこだわりを感じさせます。
本来はアニメーションあってこそなのですが、参考としてゲイルの可愛いアクションパターンを幾つかまとめて紹介しておきます。


左上から右に「1:起き抜けに欠伸をするゲイル」「2:料理をするゲイル」「3:考えるゲイル」「4:バットを振りぬく直前のゲイル」「5:パワプロくんのようなにっこり笑顔のゲイル」「6:猫をなでるゲイル」「7:ミルクを飲み干すゲイル」「8:人を物理的に担ぐゲイル」「9:匍匐前進ゲイル」「10:おいしいトリ肉を見つけたゲイル」「11:笛を吹くゲイル」「12:ロブスタースペシャルを5秒以内で完食するゲイル」「13:ジョギングゲイル」「14:再開した親友と抱き合うゲイル」「15:釣果をどや顔でアピールするゲイル」

 
またこの手の作品にしてはNPCの数がかなり多く(数百人いる)、更にほとんどのNPCに2種類以上の会話があり状況に合わせてセリフも更新、特定のアイテムを持っていると特殊な会話をするキャラもいるなど、何気ないNPC1人に対しても妥協のない作り込みが窺えます。

くろねこ
ちなみにローカライズはフライハイワークスが担当しているので非常に完成度が高いです。
ととねこ
ユーモアもあるし、台詞センスも凄く良い。

 

良質なBGM

フェノトピアの世界を彩るBGMは、世界観にマッチした良曲ぞろい。
公式がYouTubeに楽曲がアップしていたりするので、気になる方はチェックしてみてください。

Stone Angel (Title Screen)
ととねこ
デジタル版のアルバム買ったけど、ディスク版も出してくれないかなぁ。

 

難易度は高い

可愛らしい見た目の作品ですが、最近のゲームにしては簡単にクリアはさせねぇぞ!といった難しめのゲームデザインとなっているのも大きな特徴です。アクションや探索、謎解きなど全体的に結構ハードな調整がなされています。

 

例えばアクション要素から見ていくと「スタミナの概念がある(スタミナ管理が必要)」、「回復アイテムは食べきることで初めて回復効果が発動する+食事中は無防備」、「その場でアイテムをバリバリ喰うモーションがクッソ可愛い(これは関係ない)」「連続で通常攻撃を当てるとダメージ減衰が発生する」、「3連続で被弾しないと無敵時間が発生しない(無敵時間を利用して的なことはやりにくい)」といったように、被弾前提でごり押しクリアといった事を許さないようなシステム調整が施されています(ごり押し出来ないとは言っていない)

ちなみに幾つかの要素はオプション設定で緩和することも可能です(通常攻撃のスタミナ消費0、全アイテムがメニュー内で食べれるようになるなど)。どうしても難しく感じる人は活用しましょう。

ととねこ
操作性に癖のあるタイプなので、慣れるまでは特に難しく感じるかも

 

また探索・謎解き要素もかなりの歯ごたえがあります。

膨大な探索要素(約200個程の収集要素)、それまでに入手したアイテムやステージ内オブジェクトを上手く組み合わせないと突破出来ないギミック、中には離れた場所にヒントが置かれた謎もあったりなど、頭を悩ませるギミックや謎が世界中に散りばめられています。コンプリートを目指すならば相当なやりごたえがあるので覚悟して挑みましょう。

くろねこ
収集要素は集める事が割と前提な作り(ファストトラベル解放に必要、ゲーム自体の難易度が高いのでキャラ強化が重要なため)なので、そういった事が苦手な人には不向きかも。
当ブログはリンクフリーです。主にSwitch版フェノトピアの攻略をまとめています。(10/5「イラストギャラリー⑦」を更新しました。9/26「バッジ一覧」ページを更新しました。)質問・感想等ありましたらお気軽にコメントください。

どうしても分からない場所があった場合は、めちゃくちゃ丁寧に解説されている攻略サイト「フェノトピア攻略メモ。」様を参考にしましょう。

ととねこ
初見プレイの時は正直こんなの分かるかよ!っていうのも結構ありました。



気になる点

個人的にかなり好きな作品なのでベタ褒めしたままこの紹介記事を終えたい所ですが、気になる点や人を選ぶであろう点が少なからず存在するのでそちらも触れておきたいと思います。

それは何かというと現代の作品にしては少し不親切というか、良くも悪くもレトロゲーっぽい仕様があるということです。具体的に幾つか紹介しておきましょう。

 
ボス戦のリトライ性が悪い
ボス戦でゲームオーバーになった際に即リトライという選択肢がなく、タイトルに戻るか最後にセーブした地点からやり直すの2択しかありません(どちらを選んでも、最後のセーブまで巻き戻されるので事実上同じ)
アクションゲー慣れしていないとボス戦でやられてしまうことも割とあり得るバランスだと思うのですが、死にやすいわりにリトライ性が悪いのはアクションゲームが得意ではないユーザーへの配慮が足りない気がします。

ととねこ
こういった部分も含めてレトロゲーリスペクトなのかなとは思いますが、即リトライはあっても良かったんじゃないかなぁ

マップがない
エリアが入り組んだ構造をしていたり、同じマップを複数回行き来することになるメトロイドヴァニアというジャンルにおいて、マップが無いのは難易度を上げている要因になっていると思います。

オートセーブがない
これに関してはユーザー側が注意すればいい問題ではあるのですが、最近のゲームにしては珍しくオートセーブがありません。色々探索を終えた後にセーブを怠った状態で事故って死んだみたいなことがあると結構キツイです。

一部セーブポイントでのHP全回復機能が不親切
本作のセーブポイントは触れることでHPを回復する機能があるのですが、最大HPの半分までしか回復しません。…が、実はゾフィエル像付近のセーブポイントでセーブ→タイトルに戻ってロードするとHPが全回復するという仕様が隠されています。
それならゾフィエル像があるセーブポイントは触れた瞬間にHP全回復する形で良かったんじゃないかな。

 

なんでもかんでも便利にすれば良いってものではないし、不便なことを要素として入れること自体はアリだと思いますが、人によってはかなりストレスに感じる部分かもしれません。

ととねこ
ちなみに「スタミナの概念」や「回復アイテムの仕様」なども良くない点として挙げられることを目にしますが、これらはゲーム性として意味があるので個人的には問題ないと思います。
くろねこ
ただ敵のパターンや対処法を把握しておらず操作にも慣れていない段階では、理不尽に感じても仕方ないかなっていう気はします

まとめ

こんな人にオススメ
  • 探索型アクションゲームが好きな人
  • 骨太なゲームを遊びたい人

非常に良く出来ているゲームであり探索アクションゲーが好きなら是非触れておくべき作品だとは思います。が、シビアなバランスや今風ではない不親切な要素があるなど人を選ぶ作品であることは間違いないでしょう。
ですがそれらをひっくるめても本作は推していきたい、そんな魅力あふれる作品です。

くろねこ
私は3バージョン買っちゃう位には好きです
ととねこ
続編頼むぜ…本当に

興味が湧いた人は是非購入してプレイしてみてください。この密度、作り込み、ボリュームで定価2,000円は安すぎる!価格設定間違ってない?

スポンサーリンク

おすすめ記事

『ととねこのゲーム紹介所・第24回 Switch/PS4/PC『フェノトピア』【レビュー・感想】』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2021/07/17(土) 10:28:07 ID:abbb70075 返信

    ドット絵すっごい…

    • 名前:kuroneko8920 投稿日:2021/07/17(土) 12:18:59 ID:80659a417 返信

      モーションがまた凄い

  2. 名前:宮葉 投稿日:2021/07/17(土) 18:08:08 ID:830e04ab5 返信

    これ凄く気になってます!
    Ender Lilies買うついでに買っちゃおうかな……?

    あとPlayStationで利用できる事からSpotifyユーザーも多い気がするので、そちらのリンクも貼っておきます!(URLマズければ消していただいて構いませんので!)

    https://open.spotify.com/album/2RsXmWU43Bdx6YQf4uwoR2?si=Fuodk1dsQrC3HwZ2vYZgFQ&utm_source=copy-link&dl_branch=1

    • 名前:kuroneko8920 投稿日:2021/07/17(土) 18:29:16 ID:80659a417 返信

      Spotifyでもあったんですね、追記しました。
      フェノトピアは結構難しい作品ですが、こだわりを感じる作り込みが本当凄い作品なので機会があれば是非プレイを!

  3. 名前:くるき 投稿日:2021/07/18(日) 00:57:56 ID:d3ce0e3d0 返信

    謎解きがハードな面からは目を逸らしつつも、知れば知るほどやっぱりこれやりたいぃ…
    でも序章だったんですね、これ
    完結してないものに躊躇があるものの、買わないと完結編が出なさそうなジレンマ
    良い点と気がかりな点が双方多くて凄く迷わされる

    • 名前:kuroneko8920 投稿日:2021/07/18(日) 02:18:18 ID:3d0668c06 返信

      個人的には激推しですが、謎解き・探索要素結構強めですから合わない可能性がなぁ。
      以前の記事でも書いた通りセールを待ってみるものいいかも。

  4. 名前:匿名 投稿日:2021/07/18(日) 04:28:50 ID:9145dab81 返信

    レビュー見てる限りだと、「制約のあるシステム」と「ただ面倒なだけでやる気を削ぐ不親切さ」を混同しちゃってる感じなのかなあ。
    特にメトロイドヴァニアでマップなしは正直、制作陣の正気を疑う。

    • 名前:kuroneko8920 投稿日:2021/07/18(日) 08:34:02 ID:3d0668c06 返信

      悪い意味でレトロっぽさがある感じですかね。慣れたり理解が進むとすごく面白くはあるのですが。

      開発期間が長かったため、テストプレイにおける感覚がマヒしちゃっていたのかなぁ。

  5. 名前:匿名 投稿日:2021/07/18(日) 05:02:51 ID:36ef868ff 返信

    見た目に比してハードな世界観というと、洞窟物語とかに近いノリですかね?
    探索ゲーは好物ですが、あちこちのゲームつまみぐいしながらだと攻略捗らないかな

    • 名前:kuroneko8920 投稿日:2021/07/18(日) 08:50:03 ID:3d0668c06 返信

      後半になるにつれて過去の大戦の痕跡が垣間見えてくる感じですね。

  6. 名前:楽しくプレイ中 投稿日:2021/07/18(日) 06:26:08 ID:1d5e10ec3 返信

    タイトル戻れば全回復とは気付きませんでした、
    知ってしまうと「普通に全回復でよくない?」となってしまいますね。
    個人的には、寄り道してアイテムを手に入れてもその時点では使えずポケットの肥やしになりがちなのが気になります。素直に喜びたい…

    • 名前:kuroneko8920 投稿日:2021/07/18(日) 08:53:11 ID:3d0668c06 返信

      全回復出来るのはゾフィエル像が近くにあるセーブポイントだけなんですけど、だったら触れた時全回復でもという気がします。
      物々交換イベントは結構長いですから、どの人が何を欲しているかをメモなどして覚えていないと中々進まないですよね。

  7. 名前:おちょ子 投稿日:2021/07/19(月) 18:36:46 ID:bb6268900 返信

    攻略サイトをご紹介いただきまして有難うございます!
    いつも楽しませていただいてます「ととねこのゲーム紹介所」様に掲載していただけるなんて・・・驚きと嬉しさでいっぱいです。今後の更新も楽しみにしておりますね!
    フェノトピアは難易度が(一部の収集・謎解きとか理不尽なほど)高かったり、不親切な面もあったりしますが、それを補うほどの魅力が詰まってますよね~(≧▽≦)

    • 名前:kuroneko8920 投稿日:2021/07/19(月) 18:50:33 ID:fdc146c59 返信

      こちらもtwitterでの紹介ありがとうございます。
      少しでも多くの人に興味を持っていただければ嬉しいですね

  8. 名前:Akane 投稿日:2021/09/06(月) 21:12:44 ID:6fb842b4e 返信

    艦これ夏イベ記事読ませていただきながら、こちらのゲームが気になってしまい、アンリアルライフに続いて、ととねこさんのおすすめゲームを購入しちゃいました!
    グラフィック可愛いですね~

    • 名前:kuroneko8920 投稿日:2021/09/07(火) 00:06:54 ID:764325618 返信

      どちらもいいゲームですよね!何より可愛い