村長が良い人過ぎる。
内容
マレニア国の冒険酒場 ~パティアと腹ペコの神~
KEMCO | |
酒場経営RPG | |
PS4NSW※Switch版は2018/11/29発売予定 | |
https://www.kemco.jp/game/adventure-bar/ja/index.html |
本作はスマホ向けに展開されている酒場経営RPG「マレニア国の冒険酒場 ~パティアと腹ペコの神~」のコンシューマ向け移植タイトルになります。
価格は1,512円。
最近プレイしているのは大規模なちょっと疲れるタイトルばかりだったので、ドット絵で可愛らしい雰囲気を持ち、気軽に遊べそうな本作に惹かれて飛びついてみました。
基本的なゲームの流れ
本作の物語は主人公パティアの弟が貧乏神に憑りつかれてしまう事から始まります。
貧乏神の影響で借金を抱えて住む家が無くなってしまったパティア達。貧乏神”ココ”は人が多い繁盛した場所が苦手なので、この憑依を解くために廃業して使われていない酒場を借りてそこで働く事に。
モンスター討伐、採取や釣りなどで集めた食材で料理を作り、多くの客が訪れるような繁盛店を作り上げよう!…という展開になります。
ゲームは以下のような流れで進行。
- 村の外へ出かける:ダンジョンや街へ
- 村に戻り酒場を開店
- 時間経過→翌日へ
このサイクルの合間にメインストーリーが進行したり、キャラ同士の掛け合いなどが見られるサブイベントが挟まっていく感じですね。
ダンジョンではモンスターを倒したり食材を採取したり、街ではイベントや料理レシピの習得、装備品や食材の購入などが出来ます。
食材を集めて料理を作り客に振る舞う、基本はこの流れを繰り返して「酒場で一定以上の売り上げ到達」&「ココに満腹になるまで料理を食べさせる」の両方を満たすと酒場がランクアップ、シナリオが進んでいきます。
イベントの発生条件はメニューのお話ノートに記載されているので、次にするべきことが分かりやすくなっています。RPGが苦手な人にも安心な作り。
期日・時間制限はなし
本作には日数や季節という概念はあるものの、この期日までに一定金額を稼げ!といった時間制限的な要素はありません。
細かい経営部分は執事ロマノにお任せで介入することはなく、プレイヤーは「材料集め&料理」に専念する形です。料理を作ったら執事に話しかけて、本日提供する料理を登録して酒場が開店させましょう。
季節にあった料理や客が飽きていない料理(連日同じものを提供すると飽きられる)が売れやすいので、そういった条件を満たすと売り上げを伸ばすことが出来ます。
登録料理を自動で選んでくれる「おすすめ登録」機能もあるので、いちいち選ぶのが面倒な人も安心です。
経営シムではない。っぽいことが楽しめるRPG
本作は期日が無いので自分のペースでゆっくり進めていけるのが魅力ですが、その代わりとして経営シム要素は薄いです。
店の維持とかそういった経営要素は無く、効率よくお金を稼ぐ必要もないので一日の売り上げに拘る必要性がなく、「提供する料理の組み合わせを工夫して売り上げを伸ばそう!」といった事も特に気にしなくても大丈夫。その辺は非常にカジュアルな作りです。
農場などの要素もありますが、管理をしてくれる人に種などのアイテムを渡して3日後に収穫したものを貰う、というシンプルな作り。
釣りも単なる採取ポイントの1つという感じで、スローライフを楽しむっていうゲームでも無いですね。
経営っぽい要素もあるRPGだと思った方が良いです。
経営っぽい要素はあるけどあくまでRPGです。
よし、今日は料理登録0で休業だ!
どうすんだよこれ…(ペナルティとかはありません)
飯を食ってレベリング!
ダンジョンではランダムエンカウントでモンスターとの戦闘が発生します。
戦闘には最大3人まで参加可能、前列・後列の概念あり。画面上に敵味方の次行動までにかかる時間が表示されており、ターンが回ってきたキャラが攻撃やスキルなどで戦う、といった感じ。
戦闘を繰り返すことが多い本作ですが、高速化やオート戦闘、全員通常攻撃といった機能も用意されており、そこまで苦にはならない作りになっています。
戦闘システムで少し変わっているのは、戦闘では経験値が得られないという点。スキル習得に必要なポイントやアイテムは入手出来ますが、いくら戦ってもキャラのレベルが上がることはありません。
ならどうやってレベルを上げるのかというと、「料理を食べる」ことで経験値を稼いでいきます。料理には経験値が設定されており、食べることでレベルを上げていくという感じです。
料理には食べることで一時的にステータスを上昇したり特殊効果が付与されるものも。食事がメインテーマなゲームなので、料理に色んな要素が詰まっているのですね。
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作れる料理の数は660種!と凄いけど…
本作で作れる料理の種類はなんと660種!レシピは各地で調達したり、オリジナル調理(自分で食材や調理器具を選ぶ)などで開拓していきます。
レシピ図鑑のコンプリートを目指すのが本作の醍醐味といった所でしょうか。
ただしゲームシステム的にはこのレシピ量を活かせてはいない感じです。
660種類ある事自体は凄いのですが沢山の料理を作り分ける必要性が無いので、おそらく作る料理は材料が集めやすい、売値や獲得EXPが高いものばかりに偏ってしまうと思います。
拘りを見せて欲しかったゲーム内実績
本作にはトロフィーというゲーム内実績が存在します。特定種類の料理を一定数売るといった条件を満たすことで報酬アイテムが貰えるという、ゲーム側で用意されたやりこみ要素です。
最初に言っておくと、これに関してはオマケ要素なのでこのせいでゲームの評価が悪くなるってことはないのですが、実績の値設定がちょっと適当かなぁという感じがしました。
例えば大半のマップで出現する種族のモンスターと、遭遇する機会が少ない種族のモンスターの目標討伐数が同じ値だったりします。
オマケだしやりたい人だけやれば良い要素だから別に良いんですけど、こういった適当に設定できちゃうような事でもセンスを感じる調整が出来ていたら私としては痺れるというか、付いていきたくなるんですけどね。全部一律っていうのはなぁ…。
まとめ
最期に操作性に関して。スマホゲーの移植作品ですが、操作性は特に問題なし。UIも違和感はなく、コンシューマ向けに適応されている感じでした。
ゲーム内容としては割と同じ事の繰り返しになるので終盤ちょっとダレてきますが、特に致命的な欠点も無く遊びやすいRPGだと思います。
ゲーム内の図鑑要素が充実しており、そういったモノをコンプリートすることに喜びを見いだせる人にもオススメかも。
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積みゲーがたくさんあるのに新しいゲームに手を出してしまう現象に名前をつけてほしいです。