『スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE』をプレイしての感想
基本情報
スクウェア・エニックス | |
RPG | |
PS5PS4XSXXB1PC(Steam) |
- トライエースが手掛けるRPG『スターオーシャンシリーズ』最新作
- 先進文明(SF)、未開惑星(ファンタジー)という二つの文明に生きる主人公それぞれの目線で壮大な星の海の物語が展開される
- 本作の主人公は輸送艦イーダスの艦長”レイモンド”とオーシディアス王国第一王女のレティシアの2人。選んだ主人公によってストーリー途中のイベントや仲間キャラクターが変化するダブルヒーローシステム(SO2と同じ)が採用されている
※以下PS5版をプレイしての感想です
感想
ストーリー
あらすじ
銀河連邦に所属しない先進惑星ベグアルドを出発した輸送艦イーダス艦長レイモンドは、輸送任務の途中銀河連邦きっての名家『ケニー一族』の乗る戦闘艦アストリアの襲撃を受けてしまう。
レイモンドはクルーのクロエと共に辺境の未開惑星アスター星系4号星へ脱出ポットでの退避を余儀なくされるが、着陸直前に攻撃を受けてしまい見知らぬ星で仲間と離れ離れになってしまう。
なんとか着陸を果たしたレイモンドは原生生物に襲われるが、オーシディアス王国第一王女レティシアの助けを借りて難を逃れる。
レティシアは隣国ヴァイル帝国に脅かされる己が国を救うため空駆ける流星に乗って現れたレイモンドに助力を要請。レイモンドはクロエの捜索に協力してもらうことを条件にその申し出を引き受ける。
アスター4号星でクロエを探し、ヴァイル帝国に対抗する手段を探す旅の最中、再び銀河連邦の影を見るのであった。
仲間の捜索から始まり、中盤からは共和国と帝国の対立を軸にストーリーが展開。ネタバレになるので詳しくは書かないが展開としては割と王道ストーリーという感じ。
物語の評価は人によると思うが個人的には後半が弱いというか盛り上がりに欠けるかなという、可もなく不可もなくといった印象。
本編中やプライベートアクションがフルボイスな点は評価したい。
DUMAを駆使した移動・戦闘システム
本作ではストーリー上でも重要な役割を持つ「DUMA」を用いたアクションが特徴。
移動時では「VA(ヴァンガード・アサルト)」と呼ばれる直線的な空中飛行が行える。これにより素早い移動や高い場所へ飛んだり滑空して進んだりと立体的な探索を楽しむことが出来る。
戦闘へはSO5同様シームレスで移行にするが、逃走に制限がなく離れればすぐに逃げられるなどよりテンポを損なわない作りとなっている。
「DUMA」は戦闘でも大きな役割を持っている。
敵に向かって突進攻撃を行う「VAアタック」や敵の攻撃を防ぐ「VAガード」、途中で軌道を変えることで敵の視界外から奇襲を行える「ブラインドアタック」に「サプライズアタック」など「DUMA」を絡めた戦闘アクションは爽快感や独自性があって楽しい。
またこれらの行動を成功させるとダメージ倍率が上がる他、攻撃行動で消費するAPの最大値が増加するといったメリットがあるので、「DUMA」を使ったアクション→攻撃を当ててVAゲージを貯める→…といったサイクルを繰り返すことが戦闘の基本となる。
VAアタックの効果はキャラ毎に異なり、単純な範囲攻撃だけでなくHP回復、敵の情報を調べたり発動中に詠唱を継続できるなど様々。
キャラ毎に戦闘コンセプトがしっかり決まっているので使い分けて戦ってみるのも中々楽しい。
ただ明らかに強い行動やスキルがハッキリしているので、効率を求めると同じ行動をひたすら繰り返せば良くなってしまうため戦闘はそこまで奥深くはないかとは感じた。
個人的にはサクサク敵を倒せてレベルアップのペースも早くて気持ちよいので不満に感じることは無かったが、単調に感じる人はいるかも。
どうしてこうなった…なUIやシステム関連
本作をプレイしてまず気付くのはUI周りの悪さ。特にアレなアイテム周りで気になった部分を適当に羅列しておく
- ソートで名前順が存在しない(新着順や基本順(ゲーム内内部で振られたID順?)、ステータス順などしかない)
- ソート設定も一度戻ると解除されてしまう
- 十字キー横でページ送りすることが出来ない(何故が合成メニューでは出来る)
本作には合成システムがあり、装備に付与された特殊効果(ファクター)を他の装備に移すことが出来るのだが大量の装備の中から目的のものを見つけることが本当に大変。フィルター機能である程度絞ることは出来るがやはり名前順ソートくらいは付けておいて欲しい。
またストーリー中にPTメンバーが外れる場面が度々あるのだが、その都度何故かアクセサリーが外れる仕様となっているのも謎。
おそらく強いアクセを持たせていた状態で一時離脱されたら困る…みたいな配慮かもしれないが、前述した点と相まって装備付けなおしが非常に面倒くさい(そもそもこの理論なら同じく複数人が装備出来る防具が外されないのにアクセだけ外れるのもおかしい)
ハッキリ言って余計なお世話であり、主人公以外は適当なアクセを持たせておくかと諦めたくなるレベルである。メニューから居ないメンバーの装備を引っぺがせる仕様とかで良いのでは…。
システム面ではマップ上に配置された宝箱の位置を特定できるスキャンの仕組みが特にイマイチ。
このスキャンは完全に立ち止まった状態でないと発動出来ない&発動中に移動すると不発してしまうという仕様になっている。宝箱は割と風景と溶け込むような見た目をしており広いフィールド内にポツンと置かれているのもはスキャン無しだと見逃しやすい。
しっかり探索して宝箱も回収したいというプレイヤーは、せっかく移動が快適なのに少し移動したらスキャンを繰り返すというプレイが要求される。
移動しながらスキャン出来る仕組みにすれば探索が何倍も楽しくなったのではないだろうか。
他にも人にぶつかるとよろける演出が入り一瞬話しかけられなくなったり、ミニゲームのソーアでその人と戦ったことがあるかどうかの判別がつかない、アイテム満タンたと宝箱の中身を取れない(トロフィー・実績を狙う際にクッソ厄介)など、細かい点での不親切さや快適さを損なう要素で評価を下げてしまっており勿体なく感じた。
まとめ
- 概ね楽しい作品だと思うが、UI周りやシステム面での快適さへの配慮が足りないのが残念。アプデでの調整求む
- ストーリーは可もなく不可もなく。終盤の展開は弱い
- イベントのテンポはちょっと悪いかも(特に後半)
- ボリュームはそれなりにある
- SO5よりは全然良かった
PS5「スターオーシャン6」プラチナトロフィー獲得
思う所はありますが深く考えなければ楽しい作品だと思います。UIやスキャンの仕様はもうちょい何とかして…
トロフィーはアイテムクリエイション90%以上が多少時間かかる程度で、シリーズ作品の中ではかなり楽な方#STAROCEANTHEDIVINEFORCE pic.twitter.com/7owHu5ceGU
— ととねこのゲーム攻略所 (@totonekonet) November 6, 2022
UI/UXが残念・快適さへの配慮の薄さ・ストーリー終盤がちょっと弱いといった気になる点はありますが、スターオーシャンらしさはあり普通に楽しい作品だと思います。
※大きな不満点はアプデで修正されたので、現在ではより遊びやすくなっていると思われます
概ね評判が良いみたいですね。
スタオーもやっと元通りになってきたのかな……?
(ヴァルさんは見なかったことにしておこう)
ロランが仲間じゃないことにビックリです。
絶対人気が出るビジュアルなのにどうして……。
なんか3と同じでDE版が出そうな予感がしてます。
とりあえず改善アップデートが入るまでは待ちかなぁ……。