2018年5月にPSPlusフリープレイとして提供されたPS4用ソフト『シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-』をプレイしての感想を書いていきたいと思います。
シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-
オーイズミ・アミュージオ | |
ミステリーアドベンチャー | |
PS4 |
ゲーム概要
本作は名探偵『シャーロック・ホームズ』となり事件解決を目指すミステリーアドベンチャーゲームです。
4つの事件を解決しながら、タイトルにある「悪魔の娘」をめぐる物語が進行していきます。
ワトソンやレストレード警部といった原作でお馴染みの人物が登場するものの、本作のストーリーはオリジナルなものとなっており、Frogwaresが手掛ける本シリーズを始めてプレイする人でも問題なく楽しむことが出来るでしょう。
ホームズの推理は絶対
探偵ゲームな本作では事件発生後、事件現場を検証して証拠となるものを探したり、関係する人物から話を聞いたり身辺調査を行うなどをして事件解決への手がかりを集めていく、という流れでゲームが進行します。
集めた手がかりはキーワードとしてホームズの脳内を模した推理空間に散りばめられます。ここでは集めたキーワードから2つを選択し、そこから導き出される推論を積み重ねていくことで真相を目指します。
キーワードの組み合わせによっては2つの推論が発生することもあります。手がかりを集め損ねたり、誤った推論をしてしまうと真犯人ではない人物を事件の犯人としてしまうことも…。
そこで本作の面白い所なのですが、正しい結論を出せなくてもゲームオーバーにはなりません。結論画面ではその推理が正しいかどうかを確認出来て、納得できないなら推理し直すことも可能ですが、誤認逮捕をしてもゲームオーバーにはならず次の章へ進むことが出来るのです。
推理要素をゲームに盛り込む難しさ
推理という要素をゲーム化しようとすると、どうしても証拠集めなどがメインになり推論するという要素が薄くなったり、答えに向かって誘導されている感がどうしても増してしまいがちです。本作も割と総当たりで調べていく必要があるのですが、結論が強制されていないという部分は、自分で推理するという主体的なプレイが実現できているのではないでしょうか。
ただし後日談などがほとんど無く、ぶっちゃけ誰を犯人に仕立て上げてもOKな点はかなり残念ですね…。
随所に挟まれるミニゲームは…
本作では調査中などにミニゲームが発生します。これらのミニゲームは単調になりがちな調査パートを飽きさせない様になっている…と言いたい所ですが、残念ながらこれらはお世辞にも良い出来とは言えません。
探偵たるもの色んな事に関する知識は持っておけ!ということなのでかもしれませんが、唐突に始まるミニゲームには詳しい説明などがないため、よく分からず困惑する事も。無駄に長い尾行パートやアクション要素も取って付けた感が強く、正直な所面白さより面倒に感じる事の方が多かったです。
ただし大半のモノはスキップ可能です。飛ばしてしまうとトロフィーが獲れなくなってしまうものが多いので、私のようなトロフィーを集めるのが好きな人は我慢してプレイする必要があります。トロフィーに興味が無い人は面倒ならサッサと飛ばしてしまっても良いかと思います。
まとめ
全体的な雰囲気や推理パートは〇。手がかりから推論を組み立てていく推理空間も楽しい。
ただし途中で挿入される一部ミニゲームやロードの長さがゲームプレイに水を差しているかなぁという感じでした。
クリアまでのプレイ時間は10~15時間。煩わしさを感じさせる部分もありますが、1周当たりの時間は短めなので不満点は目を瞑れないこともないです。ホームズになって推理を楽しみたい人はプレイしてましょう。
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その調子でトラックマニアターボもトロコンしようか(ゲス顔)