世界樹Xまでに一区切りつけたので、正確には積みゲー未遂です。
内容
オクトパストラベラー
積みゲー消化日記第4回目となるタイトルはニンテンドースイッチ用ソフト、『オクトパストラベラー』です。
こちらはスクウェア・エニックスの新規IPなRPGとなっており、『ブレイブリー』シリーズのメンバーを中心としてアクワイアが開発を担当しています。
ドット絵と3Dグラフィクを組み合わせた「HD-2D」と呼ばれる表現技法や主人公8人の個性が出る「フィールドコマンド」、弱点とブーストの概念が重要なバトルシステムなどが特徴的な作品です。
プレイした感想
戦略性のあるバトル
戦闘はオーソドックスなコマンド選択式となっていますが、「ブレイク」「コマンドブースト」という概念が戦略性を持たせています。
本作の敵には「シールドポイント」と呼ばれる値が存在し、弱点属性となる武器や魔法攻撃を当てることで1ポイントずつ減少していきます。これが0になるとブレイクが発生して次々ターン開始まで気絶状態となります。この時に攻撃すると通常時よりも大きな与えることが出来るのです。
「コマンドブースト」は毎ターン蓄積される「BP」を使うことでコマンドをブースト(強化)することが出来るシステムです。通常の武器攻撃をブーストすると攻撃回数が増えてブレイクが狙いやすくなる、アビリティをブーストすると威力が増幅するので大ダメージを与えられるため、使い分けが重要になります。
これらのシステムが組み合わさって「BPをシールド削りに使う」「ブレイク後の攻撃に使う」といったBP管理や、画面上部に表示されている行動順を参考にどのタイミングでブレイクを仕掛けるか、防御で行動順を調整するといった行動順管理など、シンプルながら戦略性のあるシステムとなっています。
キャラの個性が残るジョブシステム
「バトルジョブ」は主人公それぞれが最初から持つ変更不可なベースジョブとは別のジョブを1つ装備出来るというシステムです。
バトルジョブを装備すると、ジョブに応じたパラメーター補正や装備出来る武器が増える他、そのジョブのアビリティを習得、ジョブをセットしている最中ならば使用出来るようになります。
このバトルジョブはそれぞれパーティ全体で1つを共有する形式になっており、誰かが装備中のバトルジョブを別のキャラが同時に装備する事は出来ません。どのキャラにどのジョブを装備させるかということを考えるのも本作の面白い所ですね。
戦闘のウェイトを考慮したマップデザイン
本作の戦闘はシールドブレイクの状態で敵をダメージを与えることが前提な作りとなっているので、雑魚戦にもそれなりの時間がかかります。※アビリティが揃ったゲーム後半はその限りではない
ダンジョンマップは従来のゲームに比べて、かなり狭い作りで所々に宝箱がある場所へ行ける隠し通路があるというシンプルな作りになっています。戦闘のウェイトが大きいゲームデザインを考慮した遊びやすい作りとなっていますね。
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秀逸なBGM
良曲揃いです。サントラ買いました。是非買いましょう。
また音楽に関する演出も良く、ストーリーのボス戦前にキャラ固有のテーマBGMが流れるのですが、戦闘開始するとシームレスで途切れることなくボス戦BGMに繋がるようになっています。この演出が非常にカッコイイ!
スクウェア・エニックス (2018-07-13)
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ストーリー
本作には旅の目的が異なる8人の主人公が存在します。
ゲーム冒頭で主人公を選択しますが、ここで選ばなかった7人は街中で話しかけることで仲間にでき、なおかつ彼らのストーリーも遊ぶことが出来るようになっています。
最初に選択した主人公のストーリーを追いかけても良いし、全員のストーリーを並行して進めていくことのもプレイヤーの自由です。
ストーリーは章仕立てで8人×各4章という構成。
仲間たちと直前に発生したストーリーイベントなどに関する会話をする「パーティチャット」といったモノはありますが、ストーリーに他の主人公が直接的に絡んでくることありません。
ネタバレになってしまうので余り詳しくは書けませんが、本編ストーリークリア後のサブクエスト(裏ボス)をクリアすることで、主人公たちの人生に大きな変化を与えた出来事や、旅に出ることとなった要因が1つに繋がっている事が判明します。あの発言はこれの伏線だったのか、といった事が分かったりして面白いでの、本作をしっかり楽しみたい方は是非とも最後までプレイすることをオススメします。
区切りを付けやすい構成
章毎に区切られた作りになっており、ダンジョンもシンプルな構造で中だるみもしにくく、1つ1つはそれ程時間もかからずにクリア出来るボリューム。「今日はこの章だけクリアしよう」といったような区切りをつけやすい構成になっています。
フィールドアクション
主人公にはそれぞれの特徴にあった「フィールドアクション」が用意されています。例えば商人のトレサは人々の持ち物を買い取る事が出来たり、学者のサイラスは住人が持つ情報を探り出す、剣士のオルベリクは試合を挑むといった事が出来ます。
気になった所
プレイスタイルによっては単調さを感じやすいかも
ストーリーの流れは基本的に全て
- 街でキーとなる人に話しかける
- なんやかんやあって問題が発生する
- 問題解決のために近くのダンジョン、森、遺跡へ行きボスを倒す
- 次の章へ
という感じになっています。これ自体は一般的なRPGでよくある流れなのですが、本作では章毎に要求される攻略レベルは大体同じくらいなので全員のストーリーを並行して進めるというプレイスタイルだと、同じ位の難易度の章を8回連続でプレイすることになるので、続けてプレイするとちょっと飽きを感じることがあるかもしれません。
まとめ
細かい不満点は他にもあるのですが、個人的には非常に楽しめました。
上の方でも書きましたが、人やプレイスタイルによっては単調に感じてしまう部分はあるかと思います。とにかくストーリーだけ追いたいというせっかちな人には不向きなゲームかもしれませんが、RPGが好きなら基本的にはオススメかなという感じです。
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