早期アクセスゲームを積んではいけない。
内容
Dead or School
積みゲー消化日記第3回目となるタイトルは、最近アーリーアクセス版が配信されたばかりのSteam『Dead or School』です。
開発途中のバージョンを公開、販売することで早い段階からの開発資金の回収や、完成版発売前にユーザーからのフィードバックを受けて、ゲーム内容を改善する事が出来る仕組み。
本作は漫画家である木星在住氏、イラストレーターの宮本氏、プログラマーのMAX氏の3名で構成されているStudio Nanafushiが手掛けるハクスラアクションRPGとなっています。
アーリー積みゲーはNG。
ゲーム内容を紹介・プレイしての感想
ゲーム概要
本作は地上をゾンビに制圧された東京が舞台。人類は潜むように地下通路に籠り、希望のない日々を過ごしていました。
そんなある日、地下育ちの少女ヒサコは祖母からかつて地上にあった「学校」という存在を教えられます。
若者にとっての地上の楽園
ヒサコは地上での学校生活を夢見て、地下列車に乗り込み腐敗生物を倒しながら地上を目指します…。
『Dead or School』は2.5Dの横スクロールアクションゲームです。主人公の少女ヒサコを操作して新宿、秋葉原、六本木などの東京の各都市が舞台となるステージを探索、各地に取り残された人間を救出したりアイテムを回収しながら、メインミッションを達成していくという流れのゲームとなります。
3種類の武器を使い分けるアクションバトル
ヒサコはソード・銃・重火器の3種類の武器をそれぞれ1つずつ装備する事が出来ます。装備には耐久度(銃火器は弾数)の概念があり、ソードは耐久値が無くなると攻撃力が極端に下がり、銃火器は弾が無くなると当然使うことが出来なくなります。
耐久力・弾数は各地に点在するセーブポイントを調べるだけで補充できますが、その区間中で回復する手段はないので、耐久・弾数も考慮して上手く使い分けながら戦っていきましょう。
またスタミナの要素もあり、攻撃やジャンプ、回避といった行動によって減少していきます。一度0になるとこれらの行動が出来なくなり、なおかつスタミナ回復に多少時間がかかるようになってしまうので、こちらも管理しながら上手く立ち回りましょう。
敵を倒してキャラを強化していくハクスラ要素
本作のコンセプトは「敵を倒し、キャラクターを育成し、様々な武器を入手しろ!Hack and Slash×少女アクション」となっており、敵を倒して手に入れた戦利品を装備、強化、組み合わせることでヒサコを強くしていくといったようなハクスラ要素を前面に押し出したゲーム内容となっています。
敵を倒すと各種武器や武器のレベル上げに必要なアイテム・資金、各装備枠に対応したアタッチメント(アクセサリーのようなもの)をドロップします。
武器にはドロップ率上昇、ステータス増加などといったアビリティが1つ付与されていることがあったり、品質といった要素があるので、同名の武器でも性能は変化します。
またセーブ拠点で武器のレベルを上げたり、改造ギアというアイテムを消費することでアビリティをランダムに変化させることも可能。
ちなみに不要な武器は売却することで資金や武器強化に必要なアイテムと交換出来ます。
また各武器種に対応した、任意に付け外しが出来るアタッチメントが2つ存在します。(ソードに対して2つ、銃・重火器それぞれにも2つずつ)
こちらのアタッチメントを装着することで、攻撃力や弾数、耐久度などといった武器の基本能力を上昇させることが出来ます。更に武器と同様アビリティが付与されていることがあるので、複数のアビリティを組み合わせることによる様々なビルドを構築することも可能です。
レベルアップや装備以外に、スキルポイントをスキルツリーに振っていく事で各武器のスキルを習得する事が出来ます。特殊な攻撃を発動出来るようになったり耐久度や威力の増加など基礎効果が上昇する効果を得られます。
このスキルツリーは本拠点でリセットすることが可能。良い装備が手に入ったから、その武器種のスキルに重点的に振り直すといった事が気軽に出来るのは、トレハン要素があるゲームとしては高評価ですね。
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コンセプトを活かすためのマップ構造
荒廃した各都市の地下がステージとなる本作ですが、いわゆるメトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルのゲーム程、複雑なマップ構成ではありません(少なくともアーリーアクセスで遊べる範囲は)。
なおかつエリアの構造は最初から画面右上に映し出され、サブミッションやアイテム、救難民、補給ポイントであるセーブポイントの位置も最初からMAP内に表示されるため、手探りでサブミッションやアイテムを探すという方向の探索要素は強くありません。
勘違いしないで欲しいのですが、この事を悪い点として指摘しているのではありません。複雑な構造にしていないのは、おそらく装備耐久度を取り入れたシステム、そしてコンセプトを考慮しての調整だと思われます。
耐久度を回復出来るセーブポイントの位置をMAPに表示することにより、次の補給ポイントまで大体後どの位かという事を把握できるため、耐久度消費の計算がしやすくなっています。なので耐久度が大きなストレス要素にはならず、3種類の武器を駆使して戦うという戦略要素としてより機能するようになっています。
またサブミッション達成や収集アイテムの回収、救難民を助けた際にはヒサコのステータスが少し上昇するボーナスが発生します。未知のステージを探索するということよりも、敵を倒して装備を集めながらキャラを育てるというハックスラッシュ要素を探索よりも重要視した結果、このような作りになっているのではないでしょうか。
アーリーアクセス版はステージ3まで遊べます
アーリーアクセス版という事もあり、挙動が怪しかったり動作が安定しないといった症状も起きているようですが、リリース以降精力的なアップデートが実施されており、売り上げ自体な好調なようでアーリーアクセス版リリースは成功したといった所ではないでしょうか。
ゲームとしては粗削りな点もありますが、『ハクスラアクション』というコンセプトを大事にしたゲームデザインとなっており、私個人としては完成版に期待が持てるゲームだなと感じました。
三人で作ったゲーム「DEAD OR SCHOOL」https://t.co/W8MnIG23zZ
無事、一日で100万円の売上を叩き出しました…大人三人で、数年間作ったので
まだ回収には程遠いですが、素晴らしき検討です
来月にはswitch、PS4、Xboxの審査にも提出します
購入していただい方本当にありがとうございました号泣 pic.twitter.com/jgMUFMY1WE— 木星在住 (@mokuseidayo) 2018年7月13日
8月にはswitch、PS4、Xbox One版といったコンシューマ向けの審査を提出するそうです。コンシューマ版発売を期待してタイトルを覚えておくのも良いかもしれません。
これ地味に期待してます
PS4版出たらトロコンしたです