PS5/PS4『Asterigos: Curse of the Stars』をプレイしての感想
基本情報
Acme GameStudio | |
アクションRPG | |
PS5PS4XSXXB1PC(Steam/Epic) |
- ギリシャやローマといった古代地中海文明をモチーフにした都市国家アフェスを舞台とするアクションRPG
- プレイヤーは失踪した父を追ってこの地を訪れた若き戦士ヒルダとなり、アフェスにかけられた呪いの謎を解き明かしていくこととなる
- ソウルライクなゲームシステムを特徴としており、60種類の敵や22種類のボスモンスターがプレイヤーを待ち受ける
- 剣と盾・二刀流・槍・ハンマー・スタッフ・魔法の腕という6タイプの武器から2つを装備し、それらを切り替えながら敵と戦っていく
※以下、PS5版をプレイしての感想です
ソウルライクっぽいアクションRPG
本作の舞台となる都市国家アフェスはある出来事をきっかけに呪いが降りかかり、そこに住む人々は獣の姿になってしまっている。
プレイヤーは主人公の女戦士ヒルダとなって、先行して調査に訪れたまま行方不明となってしまった父と仲間たちの「北風部隊」の行方を追う中でアフェスの呪いの謎に迫っていくことになる。
ゲームの流れは拠点となる”庇護の砦”からメインクエストを受注し、そこから繋がるエリアを探索して目的を達成していくという形。
公式自体がソウルライクと謳っておりそれっぽい作りではあるが、HPが0になってしまった際には所持している「星屑」(本作でのお金)を1割失う、経験値は敵を倒すと直接溜まっていきレベルが上がる(ソウルロスト的な要素はない)…などデスペナルティは薄くマイルドな調整となっている。ソウルライクというか普通のアクションRPGという印象。
ゲームの難易度自体も易しめであり難易度自体も3つから選択可能(いつでも変更可)。
難易度を下げるとヒルダのHPが大幅に上昇し非常に簡単に、逆に難易度を上げるとヒルダの防御耐性が大きく低下して被ダメージ量がとても大きくなる。私は最高難易度でプレイしたがこの手の作品に慣れている人なら最高難易度でもそれ程苦戦することは無いだろう。
本作の武器は「剣と盾」「短剣」「大槌」「槍」「杖」「腕輪」の6種類。
この6種類というのはカテゴリの話ではなく武器の数自体がこの6個。ヒルダはこのうちの2種類を同時に装備することが出来る。
それぞれの武器はモーションが異なり固有の武器アクションやスキルが用意されている(剣と盾ならガード、槍ならパリィといった感じ)。
レベルアップ時に2種類のポイントを獲得でき1つはステータスアップ(3種類)、もう1つはスキル習得に使用する。
スキルツリーには武器のアクションを増加・変化させたりゲージを使用する特殊攻撃、パッシブスキルなどがある。ステータス・スキルポイントは簡単に振り直しが出来るのでそこまで悩む必要はない。
装備品は武器のほかに装身具があり4つまで装備可能。装身具はサブクエスト報酬で入手したり、素材を集めて拠点の鍛冶屋に作ってもらうことが出来る(鍛冶屋で武器の強化も出来る)。なおこの鍛冶屋(↓)がとても可愛い(重要)
アクション自体は比較的モッサリ感がある作り。なのでここは好みが分かれるだろう。スピード感が欲しい人には正直言って合わないと思う。
また本作にはスタミナの概念があるが通常攻撃では消費されないという珍しい仕様。回避アクションの回避判定がめちゃ強な事もあるので、そこまでシビアな動きや判断は要求されない。初見ボスでも割とアドリブ満載な動きで勝ててしまうだろう。
ローカライズに関しては比較的頑張っている印象。
句読点が中央にくる中華フォントなのでちょっと読みにくいが、テキスト量が多い割には違和感のある文章は少なかった。
気になった点
ここからは特に気になった点・残念な点に触れていきたい。
まずは移動関連。
ファストトラベルの解禁はゲーム中盤に行われるため、それまでは現地まで自分の足で移動させられる。これ自体は別に良いのだが本作はダッシュ時のスタミナ消費が早い割に回復が遅いため、ちょっと走ったら歩いてスタミナ回復を繰り返さなければならずこれが非常にだるい。ダッシュのスピード自体もちょっと遅く感じる。
敵がいない場面ではスタミナ消費無しで走れるようにするなどの調整が欲しかった。
次はジャーナル関連。
本作には多数のサブクエストが用意されており、その進行状況はメニューのジャーナルで絵+文章の形で追加されていくのだがこれがちょっと分かりにくい。
クエスト名も記載されていないしどこまで進んだが、次の目標は何なのかといったことが確認出来ない。表現自体は悪くないのだが、シンプルに次の目標を確認出来る機能もあった方が良いと思う。
戦闘に関してももう少しスピード感があった方が個人的には好み。
ちなみに今後のアプデでナビゲーション関連や戦闘システムなどは修正・改良するとの事なので、それらが実現すればもう少し遊びやすくなりそうだ。
まとめ
- 全体としてそこそこまとまっているが、荒削りな部分も
- グラフィックは綺麗。各ステージのデザインなどもこだわりを感じる。キャラも可愛い
- 難易度は低め。良く言えば遊びやすいが、歯ごたえを求める人には物足りなそう
- アクションにスピード感はなくちょっとモッサリ気味なので好みは分かれそう
PS5『Asterigos: Curse of the Stars』プラチナトロフィー獲得!
本作はギリシャ神話・ローマ神話をモチーフとするアクションRPGです。気になる部分はありますがそこそこな出来と言った所でしょうか(上から目線)
トロフィーは宝箱コンプ(112個)やED分岐などが結構大変#AsterigosCurseoftheStars pic.twitter.com/HCwoXZi1li
— ととねこのゲーム攻略所 (@totonekonet) October 20, 2022
各種メディアや公式自体もソウルライクとして紹介していることが多いが、普通のアクションRPG寄りだと思った方が良さそう。
今やってるところなんですが、サブクエ関連のジャーナルがわかりにくいですね。ジャーナルの絵を見て、これなんだったっけ…?みたいな感じになります。