あなたは我々の ただの事務員
ととねこのゲーム紹介所・第15回 Switch『NO THING』
私がこれまでにプレイしてきたゲームを紹介・レビューする「ととねこのゲーム紹介所」、第15回目はアクション『NO THING』を取り上げます。
NO THING
Evil Indie Games | |
アクション | |
NSW | |
2020/1/30 |
- ポーランドのゲーム開発メーカー「Evil Indie Games」による3Dランゲーム
- セール時に100円で購入しました
ゲーム概要
プレイヤーは「事務員」となり、「氷の女王」の元へ配達するミッションを受けます。道幅の狭い道路を落ちることなく、左右に曲がる操作を繰り返します。ステージが進むにつれて、スピードがアップします。もし、道路から落ちてしまうと、ステージの最初に戻されてしまいます。
「灰色」の世界で聞こえてくる「声」に耳を傾けると、我々が全てのものに、いかに無関心であるかに、気がつくかもしれません・・・
※ゲーム概要より引用
私もよく分からん。
非常にシンプルなゲーム性
本作はジャンルとしては3Dのランゲームになるでしょう。
プレイヤーである事務員は、直線と直角で構成された狭い通路上のコースを常に前進し続けます。
道路から落ちるとステージの最初へ戻されてしまうので、プレイヤーは事務員が落ちないようにカーブに差し掛かった時に左右に曲がる操作を行います。
プレイヤーが出来ることはこれだけです。
- ZL:左に90度方向転換
- ZR:右に90度方向転換
不思議な魅力
この事務員はカーブを曲がるたびに何故か走るスピードを上げていきます。
スピードを下げる手段は限られているので、ステージ後半になるとどんどん加速していくため、落下しないようにという緊張感が高まり目が離せなくなっていきます。
このスピード感に加えて、耳に残るチップチューン、サイケデリックな色調、灰色の世界が語り掛けてくる不思議な日本語、カクカクしたグラフィックといったヴェイパーウェイヴな雰囲気によって、不思議な魅力・妙な中毒感がある作品に仕上がっているなと感じました。
気になる点
- 目に悪そうな明滅、視覚効果
- 流石にシンプル過ぎるゲーム性
- ちょっとムズイ
画面の色が変わって激しく明滅することがあるので、あまり目にはよろしくなさそう。
BGMやビジュアル、雰囲気など総合的にゲームを捉えれば一定の魅力はあると思いますがが、ゲームのシステムを最重視する人にとっては流石に味気なさすぎるかも
非常に速い移動スピード・道が急に表示されるなどといった反射神経を要求する部分も多いので、人によっては結構苦戦するかも。(ステージの形を覚えればある程度対応できると思いますが)
まとめ
- ヴェイパーウェイヴの雰囲気が好き
ゲームのシステムだけを見ればはっきり言ってショボい作品ですが、意味深なストーリーやビジュアル、BGMなど総合的に見ると妙な魅力がある作品です。
万人にオススメは出来ない作品ですが、PVを見て興味を持ったなら挑戦してみても良いのではないでしょうか。まぁ定価200円だし…
ランゲームにせずに、探索ゲーにすれば世界観やメッセージ、BGMを楽しめたと思います。