野菜忍者ってなんだよ
内容
ととねこのゲーム紹介所・第5回『キュウリナガの復讐』
比較的マイナー寄りなゲームを紹介・簡易レビューする「ととねこのゲーム紹介所」、第5回目はアクション『キュウリナガの復讐』を取り上げます。
キュウリナガの復讐
RECOTECHNOLOGY S.L. | |
アクション | |
PS4PC | |
PlayStation公式 |
本作の概要
- 日本をインスパイアした横スクロールアクションゲーム
- 野菜忍者「カオル・タマネギ」「ブロッコリー・ジョー」の二人組を操作して「キュウリナガ将軍」撃破を目指す
- ステージ名を黒澤明映画から拝借している(「夢」「天国と地獄」など)。開発者が好きなだけで特に深い意味はないと思われる
- ちなみに本作を開発したRECOTECHNOLOGY S.L.はもう1本日本でソフトを販売している。そのタイトルの名は『TORO -牛との戦い-』
ゲームシステム
- 左アナログスティック:移動
- ×:ジャンプ(ジャンプ中にもう一度押すと2段ジャンプ)
- □:刀を振る
- L1:キャラチェンジ(カオル・ブロッコリー)
- △:キャラ固有の能力(カオル:爆弾設置、ブロッコリー:クナイ投げ)
- 残機制:ライフはなく敵やワナに触れると中継ポイントまで戻ってやり直し
- 別モード:ストーリーモードをクリアすると「大群モード」と2P対戦が出来る「キュウリナガ城」が解禁
本作は横視点・ステージクリア型のアクションゲーム。
ジャンプアクションでステージ内に隠された「キュウリコイン」(収集要素)などを集めながらゴールを目指します。
ステージ中いつでも操作キャラをチェンジ出来ますが、特殊武器(出番ほぼ無し)が違うだけで他の性能差はありません。
ダラダラしたアクション
まずはアクションに関して。本作は操作性自体は特に悪くなく自分の思い通りに動かすことが出来ますが、アクションゲーとしてはハッキリ言って面白くないです(直球)
忍者らしからぬ緩慢な動作
公式トレーラーなどを見てもらえば分かると思いますが、キャラの移動がモッサリしていて忍者らしさがまったくありません。
モッサリしたジャンプも問題ですが、特に致命的なのは移動速度!
キュウリナガの復讐のステージは横スクロールアクションにしては広めで1ステージ20分程度かかったりします。そんなステージをこのノロノロダッシュで進まなければならないため、ダラダラ感が半端ない!
ちなみに前作である「Yasai Ninja」(日本未発売)の方は結構機敏なアクションゲーっぽいです(↑動画)。こっちの方がまだ面白そう…
ほとんど出番のない攻撃アクション
主人公たちは武器として刀を持っていますが、ほとんど使う場面がありません。
ごく一部の敵(というか多分一種類)を除いて、刀で切りつけると爆発する性質を持っているので相打ちになってしまいます。刀で敵をバッサバッサと切り伏せていくことは出来ず、緩慢なダッシュ・ジャンプでちまちま敵を避けながらクソデカステージをダラダラと進んでいくことになります。
ちなみに特殊武器のクナイや爆弾はギミック解除に使う事がほとんどで、武器としての出番は皆無といって良いでしょう。
待ち時間があるギミックが多くテンポが悪いです。
これまた微妙なコンバットモード
ステージ中にコンバットモードというエリアが挿入されることがあります。
これは画面中央に野菜忍者が二人が陣取り、左右から迫りくる敵たちを倒していくという、殺陣みたいなステージになります。
敵が近づいてくると画面にコマンドが表示されるのでそれを入力していくという、いわゆるQTEになりますが、このモードには3つの欠点があります。
- 1:長い
- 2:地味
- 3:頻度が多い
負けバトルかバグって無限ループしているのでは?と勘繰ってしまう位長時間やらされる時があります。常人の感性を持っているなら違和感を抱かざるを得ないレベルで長いです。
QTEはカットシーンでしか表現できないようなアクションにインタラクティブ性を持たせる的な意味があると思うのですが、絵面がかなり地味です。そのくらいの攻撃アクション普段からやらせろ
長くて地味で面白みのないコンバットモードが1つのステージに3回も挟まっていることがあります。簡便してくれ
独自の世界観
ゲーム部分は割とどうしようも無いですが、ストーリー自体は普通ですしキャラや設定、世界観などはしっかり作られていると思います。
ちなみにステージ内に設置されている「キュウリコイン」を集めることで、キュウリナガの世界の謎が隠されたアートワークを開放することが出来ます。
私は遠慮しておきます。
まとめ
- こんな人にオススメ
- 野菜が好きな人
爽快感の欠片もないアクションゲームでした。
世界観などのガワの部分は悪くないですが、ゲーム部分がただただつまらないのがキツイですね。
スーパーにキュウリでも買いに行く方がまだ面白いですが、モノ好きな方は突撃してみては如何でしょうか。
DL専売で価格は645円。(リリース直後は1,245円でしたがしばらくしたら価格改定されました。よっぽど売れなかったのかな?)
セール時なら250円位で販売されるのでその時が狙い目ですね。
ちなみに本作には4つの難易度があり、私は2番目に難しい「ハードモード」までクリアしました。最上位の「地獄モード」は残機1つで全ステージをクリアしなければならない(つまりノーミス)というまさに地獄なモードです。ゲーム自体も割とシビアなポイントが多いですが、集中力を奪うダラダラしたゲーム性も相まって非常に難易度が高いです。トロフィー取得率も相当低いので高難易度トロフィーを獲得したい…なんて人も挑戦してみるのも良いかも知れません。
やったぜ!