その返済、手伝わせていただこう
内容
ととねこのゲーム紹介所・第14回『侍道外伝 KATANAKAMI』
私がこれまでにプレイしてきたゲームを紹介・レビューする「ととねこのゲーム紹介所」、第14回目はアクションRPG『侍道外伝 KATANAKAMI』を取り上げます。
侍道外伝 KATANAKAMI
スパイク・チュンソフト | |
アクションRPG | |
PS4NSW | |
2020/2/20 |
- 侍の「生き様」を体験できるアクションアドベンチャー「侍道」シリーズの外伝作品
- 「侍道」の世界観で展開される見下ろし視点の和風剣術ハクスラアクションRPG
- 時系列的にはシリーズ初代「侍」の数週間前となっており、同作の舞台やキャラが登場する
ゲーム概要
プレイヤーである侍は、借金のカタとして娘を連れ去られてしまった鍛冶屋の堂島に協力を申し出、借金返済のための金策を手伝うことに。
夜は鍛冶場の近くから繋がる”辞界“と呼ばれるダンジョンに潜り刀や材料を集め、昼は鍛冶屋として金を稼ぐ、というサイクルを繰り返してゲームを進めていきます。
戦闘について
戦闘では100種類以上ある刀での剣術アクションが楽しめます。
刀ごとに構えや習得できる技が異なるので、色々試してみてお気に入りの刀を見つけるのも良いでしょう。
敵の攻撃に合わせてタイミングよく防御・回避した後に一撃必殺技を繰り出す「極見」、極見発生後に付近にいる敵にも連鎖的に極見を発動出来る「連続極見」、敵を攻撃することで増加するゲージを消費することで一定時間パワーアップ出来る「刀刻」といったシステムを活用することで、より爽快感のあるバトルを実現しています。
辞界・育成要素
刀や素材集めの場となる辞界は、入るたびにその構造が変わる自動生成ダンジョンとなっています。敵を倒して刀を集めたり、オブジェクトを壊して素材を集めながら奥を目指しましょう。
侍にはレベルに当たる「段位」、「体力(HP)」・「気力(スタミナ)」という2つのパラメータがあり、これらはレベルアップやアイテムを使うことで増加していきますが、ダンジョンから出ると初期値に戻ります。
刀は使い込むことで刀級が上がり、新たな技を覚えたり”号”と呼ばれる特殊能力を付与することが出来たりと、刀を強化することでプレイヤーを強化していく形になっています。
「戦が起これば鍛冶屋が儲かる」システム
鍛冶屋がある峠周辺では「赤玉党/黒生家/宿場町」という3つの勢力がしのぎを削っています。この3勢力に刀を売ることで資金を稼ぐのですが、平和な状態だと争いがなくなり刀の需要も落ちてしまいます。
刀が売れないと鍛冶屋は商売あがったりですね。
ではどうすれば良いのか…。答えは簡単、勢力同士が争うように戦況を操作すれば良いのです。
具体的な方法としては、特定の勢力に刀を多く納品して武力の均衡を崩したり、闇討ちして緊張度を上げることで抗争を誘発させます。
すると刀の需要を増えるため鍛冶屋が大繁盛!このシステムを「戦が起これば鍛冶屋が儲かる」システムと呼びます。
戦況を調整して鍛冶屋を切り盛りしていきましょう。
侍道っぽさ
従来のシリーズにあった街を歩くといった箱庭感・自由度などは減っています(というかほぼ無い)が、侍道っぽさは残っているなという印象です。
例えば消費アイテムである「刀油」、これは使用することで刀に付いた呪いを除去できるというアイテムなのですが、服用(?!)すると土下座時のすべりが良くなる…といったような、しょうもないバカさ加減が随所に散りばめられています。
ただ従来のシリーズのような自由度を期待してはいけません。
登場するアイテム・刀全てにフレーバーテキストが用意されているなど小ネタも満載です。
残念過ぎるユーザーインターフェース
UI関連の劣悪さは本作最大のイマイチ要素です。
- 刀は使用するごとに耐久度が減るので修繕が必要。修繕には手持ちの刀を消費するのだが、修繕の材料にする刀を複数選択する事が出来ない。1本選んではちょっと修繕、を何度も繰り返す必要があり時間がかかる
- ソート機能が使えないシーンがある
- 刀の技表が装備時メニューでしか開けない
- アイテム・装備品をその場で捨てる際に一括選択が出来ない
- 基本的に道具を所持出来る数が少ない。これは所持数を増やす装備品を装備することで改善出来るが、それ前提レベルで少なく小食品選択の幅が狭まっている
パッと思いついたものを列挙してみましたが、こういったユーザビリティな部分がかなり残念な出来です。ゲーム的にアイテム管理は割と重要な要素だと思うのですが、洗練されているとは言い難い出来です。
個人的に特に嫌だったのは「アイテム・装備品をその場で捨てる際に一括選択が出来ない」点ですね。
通常のダンジョンでは、特定の階到達時に出現する鍛冶屋に不要な刀を渡すと材料に変換できるため、刀の処理にそれ程困ることはありません。
ですが「まほろば」という最後に出現するダンジョンでは、刀の耐久度パラメーターの重要度を上げるバランス調整のためかこの鍛冶屋が登場しないため、ダンジョン内で材料への変換が出来ません。つまり不要な刀は捨てるしかなくなります。
育成要素は薄い
トレハン要素のあるハクスラということもあり、「メインストーリーはチュートリアルでクリアしてから本番だ!」といったような終わりのない育成システムを本作に期待する方もいるかと思います。
しかし残念ながら、キャラの強化は早い段階で打ち止めとなってしまうので、育成要素は薄味と言わざるを得ません。
本作はダンジョンから脱出するとレベルが1に戻るというローグライクなシステムを採用しているため、継続的な強化は出来るのは刀の強化と装飾品の収集という2点に集約されています。
刀は切れ味・耐久度の強化と号(3つまで付けられる特殊効果)を付与することで強くしていくのですが、それぞれのカンスト値はそこまで高くなく(切れ味500、耐久5000)、最後に開放されるダンジョンを2周程すれば理論値の刀が完成していまいます。
自分が使いやすい武器を見つけてちょっと強化しちゃえば、育成に関してはほぼ終わりなんですよね。
装飾品に関してはダンジョン内で入手すると店売りのものよりも効果が高い場合がありますが、特別な効果が付与されていることはないので厳選してもそれ程強さに影響しない点も少し残念ですね。
豊富な収集要素
本作には刀の設計図集め・収集・技習得や、クリア後には容姿(変装)といったような収集要素が沢山用意されています。
本編クリア後はこれらの図鑑埋めがメインになるかと思うので、こういった収集要素埋めが好きな人はクリア後もしばらく楽しめるのではないかと思います。
まとめ
- 軽めに剣術アクションが楽しみたい人
- 収集要素埋めが好きな人
それなりに楽しい作品であるのは間違いないのですが、UI関連がイマイチなのでやり込めばやり込む程嫌な面が目立ってきてしまう感じでした。(アプデで調整してくれないかな~)
トレハンや育成要素などに関しては割と浅めな作りなので、そういった要素を期待する方にはあまり合わないと思います。
収集要素に関しては豊富に用意されているので、図鑑があったらとにかく埋めたい!といった人は本編クリア後もしばらく楽しめるかも。
たまにキャラがワープする、刀を増殖出来る、何故か素材が消滅するといった不具合があるのも気になります。アップデートでこれらの解消に合わせてUI関連にも手を入れてくれることに期待したいです。
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ととねこさんのレビューを購入の参考にしようと思ってました。
誰がプレイしてもUIが劣悪ってユーザーからすれば結構不思議なんですよね。
ゲームの方向性がある程度違うとはいえ侍道のノウハウがありますし、開発で散々テストプレイをしているうちに気づくはずなんですがね。