『コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ』をプレイしての感想
基本情報
Toge Productions | |
コーヒーをいれながら、心と心をかよわせるノベルゲーム | |
PS5PS4SwitchXSXXB1PC(Steam) | |
2022月4月20日 |
- 2020年にリリースされたADV「コーヒートーク」の続編タイトル
- プレイヤーはシアトルで深夜のみ営業しているコーヒーショップのバリスタとなって、店にやってくる様々な客にコーヒーを提供しながら彼らの話を聞いていく
※以下PS5版をプレイしての感想(ネタバレなし)
一杯のコーヒーと共に語られる、様々な種族の人生ドラマ
物語の舞台となるのはエルフやオーク、サキュバスに吸血鬼など様々なファンタジー人種が人間と共存している都市「オルタナティブ・シアトル」。
本作は2020年にリリースされた「コーヒートーク」の続編であり、プレイヤーは前作から引き続き深夜にのみ営業するカフェ「コーヒートーク」のバリスタとなって、店を訪れる様々な客の悩みを聞きながら彼らの心を癒す温かな一杯を提供していくというアドベンチャーゲームとなっている。
コーヒートークを訪れる常連たちは前作から変わらないが、角が特徴的なサテュロスという種族の男性”ルーカス”や見た目やイメージなとから偏見を持たれるバンシーと呼ばれる種族の女性”リオナ”といった新キャラクターも登場。
ルーカスは成功を収めつつも活躍の場を広げたいインフルエンサー、リオナは個人宅配業者のドライバーをしながらオペラ歌手を目指している。
インターネットをフル活用しているルーカスに対して、リオナはそういった現代的なアプローチを使わずに活動する対照的な人物であり、彼らの物語に登場するSNSや消費の早いネット社会といった問題が本作の大きなキーワードの1つとなっている。
ゲームシステムに大きな変化はないがそれが良い
ゲームシステムは基本的に前作を踏襲しており、来訪者の曖昧な注文を汲み取って飲み物を提供していく。
今回は新たに「赤いハイビスカス」と「青いバタフライピー」というベース素材が追加されレシピの数が増加。前作同様初見では分かりにくいものもあるので、スムーズに攻略したい場合は事前にエンドレスモードのフリーサーブである程度レシピを開放しておくと良いだろう。
また新要素として飲み物提供時に他のお客さんからの預かり物を添えて渡すというシステムが追加されている。特定の人物に決まったタイミングで渡すことでストーリーに影響を与えたりするので、誰に渡すかしっかり考えよう。渡し忘れには注意。
飲み物と預かり物の成否でストーリーが分岐するが、初見から全てを成功させるのは難しい。失敗したらしたで新たな展開や結末もあるので、少なくとも1周目は攻略などを考えず自由気ままにプレイするのがオススメだ。
まとめ
- 基本的なゲーム性は前作を踏襲
- 味わい深い会話や魅力的なキャラ、良質なBGM
- 高品質な日本語ローカライズ
- 前作の良さを損なわずに要素を増した正統進化
本作の時系列は1の後となっているため、当然ながら1をプレイ済みであることを前提とした話が多い。前作を先にプレイしておくことを強く推奨する。
前作を気に入ったプレイヤーには今作も心温まる一杯となるはずだ。
まだゆったりプレイ中ですが、相変わらずローカライズが丁寧なのは良いですよね。