詰まった!
内容
ととねこのゲーム紹介所・第7回『VIKINGS – ミッドガルドの狼』
比較的マイナー寄りなゲームを紹介・簡易レビューする「ととねこのゲーム紹介所」、第7回目はアクションRPG『VIKINGS – ミッドガルドの狼』を取り上げます。
VIKINGS – ミッドガルドの狼
H2 INTERACTIVE Co., Ltd. | |
アクションRPG | |
PS4 |
- 破滅に向かう世の中で運命に逆らって戦う「ウルプン一族」の物語を描いたアクションRPG
- 見下ろし型でディアブロライクなハクスラゲー
- 国内での販売・ローカライズは「H2 INTERACTIVE」が担当
- 見た目は面白そう
ゲームシステム
-
操作
- 左アナログスティック:移動
- ×:通常攻撃
- デジタルキー上:武器セット切替
- デジタルキー右:ズームイン・ズームアウト
- L1/L2/□/△/〇/R1/R2:それぞれに対応したアイテムやスキルの使用
- 右アナログスティック:ローリング回避
- L3:アイテム強調表示
- R3:マップ表示切替
- OPTION:メニュー
-
システム面での特徴
- 5種類のスキルツリーがある。カスタマイズ性はあまり無い
- 立ち回りやローリングで敵の攻撃を回避できるので、ハクスラゲーの中では若干アクション要素が強め
- ゴールドや素材を消費して拠点にある施設をアップグレードする要素がある
- 環境によるダメージ
- 敵の耐久力は高め。数で攻めてくるタイプではない。
- オンライン対応(ちなみにマッチングはクッソ適当。レベル差考慮も全くなし)
敵を倒して経験値や装備、素材を入手して、キャラクターを強化しながら進めていくハクスラアクションRPGです。
ストーリーは一本道でとにかく敵を倒しながら目的地へ向かうという、ハクスラらしい単純明快な内容でシンプルながら中毒性が高い作品ですね。
クッソ手抜きな機械翻訳
本作のローカライズはクッソ適当な機械翻訳でお馴染み「H2 INTERACTIVE」が手掛けているため、御多分に漏れず翻訳レベルが低いです。どのような感じか掻い摘んで紹介していきます。
しかし、グリムニールはウルフの復讐を避けて逃げたし…
彼が逃げた場所はおいつけないところだった。
しかし、私は少し先を見通したので…闘争は帝国の領土でも凍ったツールの海岸でも決して終わらない。
だが、一度は帝国の防衛線が崩れたのが事実だ。さらに、ロマーナの大司祭の勢いも折れちゃったし…
こんな感じの変な翻訳や誤字脱字のオンパレードですが、正直ハクスラゲーにストーリーを求めている人はあまり居ないと思うので、そこまで問題ではないかもしれませんね。とは言えちゃんと訳してくれよって話ですけど…
詰まった!
「詰まった!」は本作のイマイチ要素の一つです。
プレイヤー側の「詰まった!」は確率による発動ですが、敵の「詰まった!」はその体勢になると100%発動するという厄介な仕様となっており、ゲームのテンポを著しく悪化させています。
一応スキルによる攻撃か背後から攻撃すれば無効化できますが、前者はクールタイムがあるので連発出来ず、後者は敵がすぐにプレイヤー側に向きを変えるため連続でダメージを与える事が出来ません。とにかく処理に時間がかかるのです。
「詰まった!」持ちの敵は総じてHPが高めなのもウザさに拍車をかけています。
・・・ああ、すみません。ちょっと説明不足でしたね。
「詰まった!」っていうのは「Blocked」の誤訳です。本来はガードや防御と訳すべきですね。何故詰まったと訳したのだろうか…
更にテンポを悪くさせる環境ダメージ
「環境ダメージ」も個人的にはかなりのクソ要素に感じました。
これは寒さや暑さ、毒などが充満しているエリアにいるとHPの下にある状態異常ゲージが溜まっていき、これが最大になると環境ダメージを受けてしまう、というシステムです。
そのダメージ量はすさまじく死に直結するため、ゲージを減らしながら進まなければなりません。
ではどうやってゲージを減らすかと言うと、ステージ内にある特定の場所に留まるという作業が必要になります。
例えば寒さの環境ダメージがあるステージでは、所々に焚火や熱いエリアがあるのでそこで暖を取る…という感じです。
本作の良い所!
- グラフィックは割と綺麗
- アクション性はちょっと高め
- ステージクリア型なので区切りが付けやすい
- スキルツリーがシンプルで分かりやすい
- セール時は結構安い
見た目は面白そうなんだよなぁ…
結構回避が重要。真正面から殴り合うとすぐ死ぬ
ただしステージ途中で中断セーブは出来ない!
逆にビルドの楽しみが薄いとも言えますが…
ただし定価は安くないので気を付けろ!(4,440円)
多分最終的には80%OFF位にはなりそう。
まとめ
-
こんな人にオススメ
- 何でも良いからディアブロライクなハクスラゲーがやりたい人
- 詰まった人
「詰まった!」と「環境ダメージ」、敵の数が従来のハクスラゲーに比べたら少なめでその代わりに耐久力が高い、といった仕様が合わさった結果、テンポが悪く爽快感にかけるハクスラゲーとなってしまった、そんな印象です。
ですが一応それなりに遊べる作品ではあると思います。ただこれは私がこの手のハクスラゲーに目が無いという部分が大きいかもしれません。
私にとってハクスラゲーはカレーみたいなもので、カレーは奇をてらわず普通に作れば大体美味しく作れる。ハクスラゲーもハクスラというだけで楽しめちゃう、っていう感じですね。
なので純粋にディアブロライクなハクスラゲーとしては微妙な作品というのが妥当な評価でしょうか…。
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詰まらなそうなのでやめておきます。