ヘビのあぎと隊は…いいぞ
内容
ととねこのゲーム紹介所・第18回 PS4/Switch/XB1『Bug Fables ~ムシたちとえいえんの若木~』
私がこれまでにプレイしてきたゲームを紹介・レビューする「ととねこのゲーム紹介所」、第18回目はRPG『Bug Fables ~ムシたちとえいえんの若木~』を取り上げます。
Bug Fables ~ムシたちとえいえんの若木~
Moonsprout Games | |
RPG | |
PS4NSWXB1 | |
2020/5/28 |
- 「ペーパーマリオRPG」リスペクトなRPG
- PC向けにリリースされていたが、先日国内コンシューマー向けにも発売された
概要
ストーリー
本作の舞台はムシだらけの大陸「バグアリア」。
バグアリアにある王国の1つ「アリの王国」を治める女王が、その葉を1枚食べるだけで不老不死の力を得ることが出来る幻のお宝「えいえんの若木」を探し求めています。それを手に入れた者には女王から莫大な褒美が与えらえるため、世界中の冒険者がお宝を求めて集結しているのです。
プレイヤーはそんな冒険者であるカブトムシのカブ、ミツバチのヴィー、ガのリーフの3匹を操作して、バグアリアの各地を冒険することになります。
フィールドアクション
3匹にはフィールドで使える固有の能力があり、カブのツノでブロックを押したり、ヴィーのヴィーメラン(ブーメラン)で遠くのスイッチを起動させたりなど、パズル要素のあるギミックを解除しながら進んでいきます。
戦闘システム
フィールド上の敵に接触するとバトルがスタート。
戦闘はオーソドックスなターン制となっていますが、攻撃に合わせてタイミングよくボタンを押したり、指定されたボタンを入力したり、敵の攻撃に合わせてボタンを押すことで与ダメ増加・被ダメ減少効果が発動するといった適度なアクション性が盛り込まれています。(これに関してはまんまペーマーマリオRPGですね)
装備することで様々な効果が発生するメダル(ペーパーマリオRPGにおけるバッジ)の組み合わせや、ターンを他の仲間に譲るといった独自要素によって、シンプルながら戦略性の高い戦闘システムに仕上がっています。
キャラの魅力を引き出す豊富な仲間内会話とテキスト量
本作を推す上で一番に紹介したいのは、魅力的なキャラクター達でしょう。彼らの魅力はキャラクター性や設定によるものもありますが、なんといってもそれらを表現する豊富なテキスト・情報量にあります。
例えば本家「ペーパーマリオ」シリーズにあったものしり(マリオストーリーのクリオ、ペーパーマリオRPGのクリスチーヌなどが使えたフィールドやNPC、敵に対する説明を聞ける特技)と同じようなものが本作にもあるのですが、この作り込みが凄いです。
フィールドで調べるコマンドを実行すると、その場にある建物や雰囲気に関する三人組の会話が聞けます。これだけでもかなりの量になるのですが、NPCに近づいた状態で調べるとそのNPCについての会話が発生します。複数人のNPCに対して1つの会話という場合もありますが、原則として1NPCに対して1仲間会話が用意されているのです。
戦闘におけるかんさつでもその敵に対してのコメントが聞けるのですが、3匹全員が”かんさつ”を使えるので、1体の敵に対して3パターンのコメントが用意されています。
ストーリーは王道的。主人公たちは他の仲間に言えない秘密や闇を抱えているけど、冒険を通して成長・克服していく姿が描かれていています。ユーモアあふれる話やシリアスなもの、グッとくる展開があったりなど、個人的にはかなり良かったです。
絶妙なバトルバランス(ハードモード)
これまでにRPGをある程度プレイしていてRPGというジャンルに慣れている場合は、ゲーム冒頭に貰えるハードモードメダルを付けて、ハードモードでのプレイをオススメします。
ハードモードは装備するメダルや戦術を工夫しないと簡単には勝たせてくれない、絶妙なバランスとなっています。(上位の回復アイテムを用意しまくれば流石に簡単になりますが…)
気になる点
- ひらがな多めのテキスト
- 序盤の戦闘
雰囲気作りのためかひらがなによる表記が多いので、たまにぱっと見で飲み込みにくい場合があります。ちなみに翻訳は精度が高く違和感はないです
序盤は手持ちのメダルが少なくスキルも少ないため、戦略的な幅が少なくて若干単調かも
まとめ
PS4「Bug Fables」プラチナトロフィー獲得!「ペーパーマリオ」リスペクトな、虫の世界が舞台のRPGです。
クリア後の喪失感がここまで大きいのは久しぶりだなって位キャラクター、特に主人公3匹組が魅力的。
ゲームとしての完成度も高いのでオススメ! pic.twitter.com/WsXxZufTiG— ととねこのゲーム攻略所 (@totonekonet) June 13, 2020
- RPGが好きな人
- PRGでテキストを読むのが好きな人
- 「ペーパーマリオ」シリーズが好きな人
紹介の大半を「キャラクターが魅力的である」という事に費やしているので、何かキャラゲーっぽい紹介になってしまった気もしますが、ゲームとしての全体的な完成度も非常に高いです。
単に「ペーパーマリオ」シリーズを模倣しただけではなく、独自の要素や仕様も色々あったり妥協のない作り込みにより、本作ならではの面白さがしっかり構築されています。
これぞリスペクトといった感じでしょうか。
ととねこさん、こういうゲームどうやって見つけてるんですか?
とても助かります
(スラゴーはクソゲーでした)