さて、どこへ行こうかしらね。ネットは広大だわ。
内容
ととねこのゲーム紹介所・第12回『DEX』
比較的マイナー寄りなゲームを紹介・レビューする「ととねこのゲーム紹介所」、第12回目はアクションRPG『DEX』を取り上げます。
DEX
Dreadlocks/H2 INTERACTIVE | |
アクションRPG | |
PS4 |
- 『ブレード・ランナー』『ニューロマンサー』にインスパイアされたサイバーパンク2DアクションRPG
- 横スクロールのアクションRPGパート(生身の状態)と、端末にアクセスしてハッキングを行う見下ろし型のSTGパート(サイバースペース)を使い分けてゲームを進めていく
- 洋ゲー特有の選択によってストーリーが変化するインタラクティブな会話イベントが多い
- 本作の国内販売は「ZENITH」や「VIKINGS – ミッドガルドの狼」でのクソ機械翻訳・珍翻訳でお馴染みH2 INTERACTIVEが担当。これは不安しかねぇな!
- 私はセール時に80%OFF(403円)で購入しました
ストーリー
『DEX』の物語は2037年、遠くない未来の話。
世界は政府より強力な企業によって統治され、人々は企業のために働くものと、彼らに対立している反対勢力の2つに分かれて戦っていた。
プレイヤーは謎の組織から命を狙われる主人公「デックス」となり、襲撃される理由や世界を統べるシステムの秘密を調べていたが、大きな陰謀に巻き込まれていく…。
ゲームシステム
本作はゲームのジャンルとしてはアクションRPGに分類される作品です。
横スクロールアクションRPGの生身パートと、STGのようなAR(拡張現実)パートを行き来しながらゲームを進めていきます。
生身パート
生身パートでは、本作の舞台であるハーバープライムを探索しながらクエスト・戦闘をこなしていきます。
戦闘ではパンチや蹴りによる近接戦闘、様々な武器による遠距離戦闘、敵に気付かれないように接近して始末するステルスなど、様々なスタイルで戦うことが可能。
経験値を稼いでスキルをレベルアップさせたり、インプラントを埋め込んで能力を強化するといったRPG的要素もあります。
AR(拡張現実)パート
主人公DEXはハッカーなので、PCや敵、機械に対してハッキングを行うことが出来ます。
ハッキングシーンでは見下ろし型のSTGになり、迫りくるウイルスを倒しながら重要なデータを盗み出したり改ざんすることが可能。
このARモードは生身パート中でも呼び出すことができ、監視カメラを乗っ取ったり、敵を一時的にスタンさせるなど、実世界に影響を与えることも出来ます。
秀逸なサイバーパンクの雰囲気作り
怪しい文字が立ち並ぶネオンと摩天楼、晴天が無くいつも薄暗い雰囲気、路地裏で絡み合うケーブル、いたるところに落ちている麻薬やエロ本、妙にゴチャゴチャしている街並みなど、サイバーパンクの雰囲気作りが非常にGOOD!
ビジュアル面だけではなくシナリオも中々良く出来ており、両方の面からサイバーパンクな雰囲気を存分に楽しむことが出来るでしょう。
ちなみに冒頭で本作のパブリッシャーが「H2 INTERACTIVE」であることを紹介して翻訳に対する不安を煽りましたが、本作は開発元であるDreadlocksが用意した翻訳データを用いているためか、翻訳もかなり丁寧です。ZENITHのような珍妙な文章は出てこないので安心してください。
味気ない戦闘システム
ここからは個人的にイマイチに感じた部分を紹介していきたいと思います。まずは戦闘システム。
戦闘ではパンチ・キックなどの近接攻撃、銃による遠距離攻撃といった攻撃手段を使って戦うのですが、動きが硬くアクション性はお世辞にも高いとは言えません。
敵の種類も少なく、戦うコツを掴んでしまえば簡単に倒すことが出来るため、作業感が強く単調な出来と言わざるを得ません。
面白みに欠けるハッキング(STG)パート
ハッキングシーンの見下ろし型STGも正直イマイチ。
シューティングとして何か致命的な欠陥があるというわけではないのですが、ただただ敵を倒しながら進むだけでこれといった工夫や特徴は見受けられません。
更にハッキングするシーンはそれなりに多く、このSTGは結構な頻度でやらされるのですが、どのシーンもほとんど変わり映えがないので楽しさよりも面倒臭さが上回ってしまっています。
まとめ
- サイバーパンク好きな人
サイバーパンクな世界観、シナリオは良く出来ているので、サイバーパンクの雰囲気を楽しみたい!という方にはオススメ。
逆にそういった部分に興味が無かったり、ストーリーよりもアクション部分に重きを置くような方にはあまり合わないかと思います。
本作はかなりの頻度でセールを実施しており、割引率も80%OFF以上と非常に高めな事が多いので、気になる方はセール時に購入すると良いでしょう。
サイバーパンクでゴリゴリなアクションしたい場合は『Ruiner』のがオススメって感じでしたね。
こちらも街並みのワクワク感はありましたが、そこからの広がりに欠けていたかな……と言うのが残念でした。
サイバーパンクでオープンワールドなゲームはいつになったら出てくるんだ!
CP2077が出るまで、僕は目と耳を塞ぎ、口をつぐんで生きようと考えた。