2015年9月に発売された、全世界で20万本以上の売上を記録した「デモンゲイズ」の続編、Vita用ダンジョンRPG「デモンゲイズ2」をレビューします。
ゲーム概要
メーカー | 角川ゲームズ/エクスペリエンス |
ジャンル | ダンジョンRPG |
ハード | Vita |
公式サイト | http://demongaze.jp/dg2/ |
角川ゲームズとエクスペリエンスがタッグを組んで制作されたファンタジー・ダンジョンRPG。
オンラインに接続することで他プレイヤーが残したメモが読める、ジェムというアイテムを消費することでドロップアイテムの種類を指定できる、といったようにゲームシステムがライト向けに調整されているので、ダンジョンRPG初心者向けのゲームと言える。
良い点
ドロップアイテムの種類を指定できるトレハン要素
本作にはトレジャーハンティングサークルという特徴的なシステムが存在します。
ダンジョン内にサークルと言う場所が存在し、ここにジェムと言うアイテムを捧げると戦闘が発生。この戦闘に勝利すると敵がサークルに捧げたジェムの種類に応じた装備品を確定でドロップします。
これは1からあったシステムです。
自分のパーティに合った装備品を狙えるっていうのはやはり面白いアイデアですね。
2ではスターサークルという要素が追加。サークルがまれに変化、スターサークルではジェムの変わりにデモン(味方)を捧げるというもの。
捧げたデモンは戦闘に参加できなくなりますが、通常複数入手することができないユニークアイテムをドロップすることがあります。
リスクもある分見返りも大きいというシステムで良かったです。
(基本的には)快適な戦闘操作性
基本的には戦闘の操作性は快適です。前ターン行動のリピートや高速戦闘などが完備。
戦闘はサクサクと進みます(基本的にはね・・・)
好感度によるデモンとのイベント
本作には仲間となるデモンが16人存在します。(キャラメイク性ではなく固有キャラが仲間になる)
デモンには好感度が存在し、好感度を上げることでイベントが発生、デモンとの会話イベントを楽しむことができます。
全てのデモンがストーリーに大きく絡んでくるわけではないので、キャラクターの掘り下げとしてこういったイベントを用意しているのは良いと思います。
悪い点
詰めが甘い戦闘のリピート調整
良い点で(基本的には)戦闘操作性が快適!と述べましたが、一部褒められない点が存在します。
- 一部スキルのリピート非対応
-
「隠れる」を習得するキャラは使う気が失せるレベル。
- 奇襲を受けるとリピート解除
-
奇襲を受けるとリピートが解除されるのでコマンド入力し直しに。
これが地味に面倒臭い。
ゲーム性皆無の好感度上げ要素
先程デモンの好感度に関して触れましたが、好感度を上げる方法は
- デモンが好きな家具を部屋に設置する
- メンテクリスタルを使いメンテナンスを行う
の2つが存在します。
1は上がり幅が少ないので基本的には2の方法を活用するのが一般的なのですが、このメンテナンスがとにかくツマラナイ!
メンテナンスはデモンにお触りしてデモンの反応が良い箇所を触れると成功!
というだけの完全な作業・・・。
こういった要素を本気で求めているユーザーってあんまりいないと思うのですがどうなんでしょうかね?
普通に会話イベントなどで新たな一面を見せてくれるだけでいいと思うんだけど・・・。
冗長なストーリー
合間に入る会話パートがちょっと長いかなぁ・・・。
ダンジョンRPGに長い会話は必要ない気がします。
ハクスラ&トレハンがメインなので早くダンジョンに行かせてくれ!とヤキモキしました。
会話中に地味に選択肢が多いので、その都度スキップが中断されて2周目プレイが結構苦痛でした。
その他
やり直し不可の要素
主人公の性格により習得できるスキルの変化、リバティスキル(複数個あるスキルから1つを選択)、レべルアップ時のステータスポイント振り分けなどいくつかやり直しが出来ない要素が存在します。
スキル、ステータス振り直しがあればネットで情報を仕入れて最適解通りに振り直す、ということができて良いかもしれないけど、個人的には自分なりのキャラ、パーティを貫き通した方が絶対面白いと思うので振り直しは別に無くてもいいかな、というのが個人的な見解です。
キャラ格差
デモンたちの強さには格差があります。
主に習得できるスキルと装備できるアイテムによる差です。
前者は神器(装備することでスキル、魔法を使えるようになる)があるのである程度カバーは可能ですが、後者の装備可能なアイテムの種類だけはどうしようもありません。
総評
安心して遊べる出来
基本は抑えれているし、ダンジョンギミックもアクセント程度に存在、トレハン要素は相変わらず面白い、といった所でしょうか。
一部リピート機能、メンテナンスというゲーム性皆無のタッチ要素以外の悪い点は好みの範疇だと思います。
プレイ時間は最高難易度「けしずみ」でのプレイで50時間~程で裏ダンジョンクリア&トロフィーコンプ。
難易度は5段階あるのでDRPG初心者の方も安心してプレイできます。
秋に無料で配信されるDLC「柳生斬魔録 -コール・オブ・ザ・グリモダール-」が配信予定、こちらを合わせればなかなかのボリュームだと言えます。
ダンジョンRPGを遊びたい方は手に取ってみては如何でしょうか。
デモンゲイズ2にハマったあなたにオススメのゲームは・・・
ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印
売り上げランキング: 5,961
ほどよい難易度、キャラカスタマイズの楽しさ、ダンジョンRPGの楽しさが詰まっています。
2016年7月にはPSPlusフリープレイとして配信、ダウンロードしたけどまだ遊んでない方は是非!
セイクリッド2
売り上げランキング: 11,099
見下ろし型ハクスラRPG、ダンジョンRPGではありません。
育成と収集がとにかく楽しい!デモンゲイズでトレハンの楽しさに気付いた方はこちらがおススメ。
見た目含め人を選ぶ、たまにフリーズする、など欠点もあるゲームですが私は傑作だと思っています。
面白そうですね!
ダントラ2にはまってたので、自分にも向いてそうです